おねだり上手な羽賀くん。
【04.】羽賀くんの彼女
「で?」
「ん?」
「最近、さわやか王子となにがあったの?」
羽賀くんと抱きしめ合った、翌日の昼休み。
すみちゃんの質問に、
ドキリと、心臓が分かりやすく跳ねた。
すみちゃんは、
私が思ってる以上にいつも鋭い。
............なんてのは今、始まったことじゃなくて。
私が、羽賀くんに片想いしてるのも、
すぐに見破ってしまった、すみちゃん。
だから、誤魔化せるハズもなく........................
「ぅ、いゃ、その.........実、は、」
そう、緊張しながら、
言葉を紡ぐと、そっと、すみちゃんに耳打ちを始めた。