おねだり上手な羽賀くん。


(うぅ、な、名残りけど...............っ、)



「.........きょ、教室、戻らなきゃ、だよね、」



そう言いながら、
ギュッと抱きしめてくれてた、
羽賀くんからそっと、離れると。



「由羽ちゃん。週末、俺の家、遊びに来て?」

「しゅう、まつ?」



学校ではなく、〝家〟を指定した羽賀くん。



(なっ、なんでだろう............?)



そう心の中で思っていると。



「俺の彼女になった、
由羽ちゃんを堪能させてってお願い」



羽賀くんはニコッと嬉しそうにそう言うと、
私よ先に、保健室を出て行った。



そして、1人取り残された、
私の顔は、もちろん真っ赤。



「〜〜っ、やばい、」



─────羽賀くんの彼女、心臓に悪すぎる‼︎



そう思ったのは、言うまでもない。





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