青空
希望?絶望?

今となってはわかる術もない。


その時、亜季は金網の前に転がっているものに気がついた。

そしてすぐに立ちあがると、数歩歩いて、雨と泥にまみれたその白球を取り上げた。


大事そうにその白球についた汚れを払うと、亜季は呆れたようにつぶやいた。


そこには、たった一文が書かれていた。
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