青空
伯父は、東京に行ったはずの姪の様子をじっと覗き込む。
その年齢は、一般的にはおじいさんになるのであろうが、亜季にとっては伯父に変わりない。
「ねえ、おじさん。テレビ見てもいい?」
「いいよ、一杯あるからね。全部アンテナがつながっているから、好きなのを使いな。」
「ありがとう。」
亜季はそう言うと、一番隅に置かれた中型のテレビの電源を押した。
番組のアナウンサーが、慌てたように特別ニュースを読み上げていた。
そのあまりにも現実離れした内容に、亜季は言葉を失った。
「…繰り返します。東北…県の県庁所在地に、国籍不明のミサイルが着弾いたしました。詳細は不明ですが、東北の…県の県庁所在地に…。」
そのニュースを見ると、亜季はビニールでコーティングされた床に、力なく座り込んでしまった。
伯父は、その姪の頭越しにテレビニュースをじっと見つめている。
その年齢は、一般的にはおじいさんになるのであろうが、亜季にとっては伯父に変わりない。
「ねえ、おじさん。テレビ見てもいい?」
「いいよ、一杯あるからね。全部アンテナがつながっているから、好きなのを使いな。」
「ありがとう。」
亜季はそう言うと、一番隅に置かれた中型のテレビの電源を押した。
番組のアナウンサーが、慌てたように特別ニュースを読み上げていた。
そのあまりにも現実離れした内容に、亜季は言葉を失った。
「…繰り返します。東北…県の県庁所在地に、国籍不明のミサイルが着弾いたしました。詳細は不明ですが、東北の…県の県庁所在地に…。」
そのニュースを見ると、亜季はビニールでコーティングされた床に、力なく座り込んでしまった。
伯父は、その姪の頭越しにテレビニュースをじっと見つめている。