Anonymous〜この世界にいない君へ〜
犯罪心理に関しては、真夜ではなくアノニマスから話を聞くべきだろう。正直、八月のあの一件で気まずいものの、そんな事情は紀人たちには関係のないことだ。
「わかりました。連絡してみます」
事件解決に何か役に立つのであれば。そう思いながら、紫月はアノニマスにメッセージを送る。やけに緊張してメッセージを送るのに三十分近くかかってしまった。
アノニマスからの数分後に届いた返信を開くのに、その倍の時間がかかったことは言うまでもない。
紫月がアノニマスと会うのに選んだのは、彼女が暮らすマンションからそう遠くない距離にあるスターバックスだった。店内に入ると冷房が効いており、紫月は息を吐く。駐車場から歩くだけで汗が噴き出していた。
「バニラクリームフラペチーノを一つ。サイズはトールで」
スターバックスで紫月が注文するのは当然コーヒーではなく甘いフラペチーノだ。店員からフラペチーノを受け取ると、目立つ窓際の席に座る。
「わかりました。連絡してみます」
事件解決に何か役に立つのであれば。そう思いながら、紫月はアノニマスにメッセージを送る。やけに緊張してメッセージを送るのに三十分近くかかってしまった。
アノニマスからの数分後に届いた返信を開くのに、その倍の時間がかかったことは言うまでもない。
紫月がアノニマスと会うのに選んだのは、彼女が暮らすマンションからそう遠くない距離にあるスターバックスだった。店内に入ると冷房が効いており、紫月は息を吐く。駐車場から歩くだけで汗が噴き出していた。
「バニラクリームフラペチーノを一つ。サイズはトールで」
スターバックスで紫月が注文するのは当然コーヒーではなく甘いフラペチーノだ。店員からフラペチーノを受け取ると、目立つ窓際の席に座る。