ファミリア・ストレンジャー㊤【完】
女でしかないあたしは、女の世界に嫌気がさしすぎて、男の世界に幻想を抱いてしまっていたらしい。
ましてや、あのドラトラの二人だ。
中学からの付き合いだと聞かされ、今でも二人して有名なのを見ると、誰だって二人の間の絆が強固であることを想像するに決まってる。
あたしもその一人だった。
「困ったことがあったら俺らが口利いてやるから、何でも言ってこいよ」
「あぁ、日向の奴は当てになんねぇし、お前は地元は違うけど昔から可愛がってきたからな。何なら、俺らが日向を……」
「いやー、大丈夫ですっ。ありがとうございます。すみません、もっとしっかりして心配かけないようにします」
「そんなことねぇって。とにかく、何かあれば言ってこいよ」
「はい、そうします。じゃあ、俺はこっちなんで」
ましてや、あのドラトラの二人だ。
中学からの付き合いだと聞かされ、今でも二人して有名なのを見ると、誰だって二人の間の絆が強固であることを想像するに決まってる。
あたしもその一人だった。
「困ったことがあったら俺らが口利いてやるから、何でも言ってこいよ」
「あぁ、日向の奴は当てになんねぇし、お前は地元は違うけど昔から可愛がってきたからな。何なら、俺らが日向を……」
「いやー、大丈夫ですっ。ありがとうございます。すみません、もっとしっかりして心配かけないようにします」
「そんなことねぇって。とにかく、何かあれば言ってこいよ」
「はい、そうします。じゃあ、俺はこっちなんで」