ファミリア・ストレンジャー㊤【完】
「……アンタ、ほんと変わってないね。あれだけじゃ足りなかった? ほら‼︎ 来いよ‼︎」
「痛っ‼︎」
マリさんにさっきとは比べ物にならないくらいの強い力で引っ張られ、腕が肩から抜けるかと思った。
上半身が引っ張られるので、足は勝手に転けないように着いて行こうと動き出す。
引きずられるようにして駅のロータリーから北口の方まで連れて行かれたあたしは、ぶちギレたマリさんの後ろ姿を見て怖くなった。
何度も踏ん張ろうと足に力を入れたところで、マリさんが少しも止まらずズンズン足を進めるから、踏ん張るタイミングが掴めない。
「マリさん! やだ!」
「はやく歩けよ‼︎ もう色々バレてんだから、こっちも大概頭にきてんだよ‼︎」
あたしには、何のことか全く理解できなかった。
「痛っ‼︎」
マリさんにさっきとは比べ物にならないくらいの強い力で引っ張られ、腕が肩から抜けるかと思った。
上半身が引っ張られるので、足は勝手に転けないように着いて行こうと動き出す。
引きずられるようにして駅のロータリーから北口の方まで連れて行かれたあたしは、ぶちギレたマリさんの後ろ姿を見て怖くなった。
何度も踏ん張ろうと足に力を入れたところで、マリさんが少しも止まらずズンズン足を進めるから、踏ん張るタイミングが掴めない。
「マリさん! やだ!」
「はやく歩けよ‼︎ もう色々バレてんだから、こっちも大概頭にきてんだよ‼︎」
あたしには、何のことか全く理解できなかった。