ファミリア・ストレンジャー㊤【完】
ドラトラに来て早々、二人に捕まってしまったあたしは、周りに逃げ出す口実になる人物がいなかったため、彼此もう三十分は一緒にいる。
誰でもいいからあたしを連れ出してくれと、そう願っていると、入り口から派手な金髪をしたショートカットの女の子が、彼氏と思われる男と入ってきた。
「……ミヤちゃん、佳乃と知り合いなの?」
「えっ、いや、初めて見たよ」
その子が目に付いたのは、言うまでもなくド派手な金髪だったからだ。
だけどその派手な髪色は、彼女のショートカットと相俟ってよく似合っていた。
だけど穂花の発した声色が、彼女をあまりよく思ってないような、そんな雰囲気だったため、あたしはそれ以上何も言わなかった。
誰でもいいからあたしを連れ出してくれと、そう願っていると、入り口から派手な金髪をしたショートカットの女の子が、彼氏と思われる男と入ってきた。
「……ミヤちゃん、佳乃と知り合いなの?」
「えっ、いや、初めて見たよ」
その子が目に付いたのは、言うまでもなくド派手な金髪だったからだ。
だけどその派手な髪色は、彼女のショートカットと相俟ってよく似合っていた。
だけど穂花の発した声色が、彼女をあまりよく思ってないような、そんな雰囲気だったため、あたしはそれ以上何も言わなかった。