ファミリア・ストレンジャー㊤【完】
「ねぇ、ミヤちゃん。穂花、どうすれば好かれるのかなぁ?」
「……無理に好かれようとしなくていいんじゃない?」
「でもぉ、寂しくない? 同じ空間にいるのに、こんなの嫌じゃん。穂花はみんなと仲良くしたいの」
あぁ、無理だ。そう思った。
苦手なだけかと思っていたけど、やっぱりこの二人とは馬が合わないらしい。
佳乃のイメージが悪くなるようなことを新参者のあたしに伝えて先入観を植え付け、自分ら側に付けようとするなんて狡猾だ。
女の子に対する警戒心が簡単にそこを見抜き、あたしはもうこれ以上、いい子ぶって被害者面するこの二人と話したくなかった。
半分以上聞き流しながらも、まだ続く佳乃の話にうんざりしていると、入り口からリュウが一人で入ってきたので、チャンスだと思い席から立ち上がった。
「……無理に好かれようとしなくていいんじゃない?」
「でもぉ、寂しくない? 同じ空間にいるのに、こんなの嫌じゃん。穂花はみんなと仲良くしたいの」
あぁ、無理だ。そう思った。
苦手なだけかと思っていたけど、やっぱりこの二人とは馬が合わないらしい。
佳乃のイメージが悪くなるようなことを新参者のあたしに伝えて先入観を植え付け、自分ら側に付けようとするなんて狡猾だ。
女の子に対する警戒心が簡単にそこを見抜き、あたしはもうこれ以上、いい子ぶって被害者面するこの二人と話したくなかった。
半分以上聞き流しながらも、まだ続く佳乃の話にうんざりしていると、入り口からリュウが一人で入ってきたので、チャンスだと思い席から立ち上がった。