ファミリア・ストレンジャー㊤【完】
「おはよ〜」
「ミヤ、大丈夫? 起きてる?」
紗理奈がここへ来たせいで、他の仲間も集まってきてしまった。
仕方なくイヤホンを外して音楽プレーヤーの再生を止めると、それを待っていたのか紗理奈が口を開いた。
「ねぇ! 今日、ドラトラ行こうよ!」
「……三人で行って来なよ。あたしはいいから」
「もぉ〜、何言ってんの? ミヤがいないと寂しいじゃん!」
紗理奈を真ん中に挟んで立つ二人、七海と彩美も、同意しているのかあたしを見ながら何度も頷く。
「朝陽くん、会いたがってたよ?」
その名前に、ほんの少しだけ心が動いた。
あたしが最後にドラトラに行ったのは、もう何週間も前のこと。
ドラトラでしか会わない朝陽にも、それと同じだけ会ってないことになる。
「ミヤ、大丈夫? 起きてる?」
紗理奈がここへ来たせいで、他の仲間も集まってきてしまった。
仕方なくイヤホンを外して音楽プレーヤーの再生を止めると、それを待っていたのか紗理奈が口を開いた。
「ねぇ! 今日、ドラトラ行こうよ!」
「……三人で行って来なよ。あたしはいいから」
「もぉ〜、何言ってんの? ミヤがいないと寂しいじゃん!」
紗理奈を真ん中に挟んで立つ二人、七海と彩美も、同意しているのかあたしを見ながら何度も頷く。
「朝陽くん、会いたがってたよ?」
その名前に、ほんの少しだけ心が動いた。
あたしが最後にドラトラに行ったのは、もう何週間も前のこと。
ドラトラでしか会わない朝陽にも、それと同じだけ会ってないことになる。