ファミリア・ストレンジャー㊤【完】
篠崎 美夜子、年齢十七歳。
趣味も特技も特になし。
どこにでもいる女子高生だ。
冷たい印象を与えてしまいがちの猫目で、それを隠そうとしてメイクをするも、元の顔立ちの自己主張が激しくて隠れやしない。
昔からこの顔のせいでよく“そういう”人に絡まれて、あたしが“そういう”人種に見えるせいか、あたしの周りに集まる子も“そういう”人しかいなかった。
見た目通り気が強くて、プライドだけ高い、どこにでもいるような女。
でも、そんなあたしにも周りとは違うところがある。
それは自分がどういう人間かわかっていること。
だからあたしは馬鹿じゃない。
それに、救いようだってある。
趣味も特技も特になし。
どこにでもいる女子高生だ。
冷たい印象を与えてしまいがちの猫目で、それを隠そうとしてメイクをするも、元の顔立ちの自己主張が激しくて隠れやしない。
昔からこの顔のせいでよく“そういう”人に絡まれて、あたしが“そういう”人種に見えるせいか、あたしの周りに集まる子も“そういう”人しかいなかった。
見た目通り気が強くて、プライドだけ高い、どこにでもいるような女。
でも、そんなあたしにも周りとは違うところがある。
それは自分がどういう人間かわかっていること。
だからあたしは馬鹿じゃない。
それに、救いようだってある。