ファミリア・ストレンジャー㊤【完】
紗理奈と彩美の会話を聞いてると、“らしい”とか“みたい”だとか、結局この二人もあたしと変わらないってことに気づいた。
りんごジュースをストローから吸い込んで喉を潤し、いつまでも熱弁する二人の会話を聞き流していた。
「ミヤもドラトラ行くの?」
菓子パンを食べていた七海が、あたしに問いかけてきて、それに曖昧な笑みを返した。
「んー、と……」
「行くよね? 行かないのっ? 遂にミヤも二人に興味持ってくれたみたいで嬉しいからさ、行こうよ‼︎」
「もうこれ決定ね! どうせ放課後、暇なんでしょ?」
決定事項のように扱われ、七海に再び目線を戻して苦笑いを返すと、察してくれたのか七海も同じように笑った。
「よーし! 今日はコジローさんだけにでも、名前を覚えてもらおーっと!」
紗理奈のその意気込みは、とても滑稽だった。
りんごジュースをストローから吸い込んで喉を潤し、いつまでも熱弁する二人の会話を聞き流していた。
「ミヤもドラトラ行くの?」
菓子パンを食べていた七海が、あたしに問いかけてきて、それに曖昧な笑みを返した。
「んー、と……」
「行くよね? 行かないのっ? 遂にミヤも二人に興味持ってくれたみたいで嬉しいからさ、行こうよ‼︎」
「もうこれ決定ね! どうせ放課後、暇なんでしょ?」
決定事項のように扱われ、七海に再び目線を戻して苦笑いを返すと、察してくれたのか七海も同じように笑った。
「よーし! 今日はコジローさんだけにでも、名前を覚えてもらおーっと!」
紗理奈のその意気込みは、とても滑稽だった。