ファミリア・ストレンジャー㊤【完】
階段を上って二階に行くと、そこには一直線に廊下があって、奥には観音開きの重厚な扉。
その扉に行くまでにいくつかドアがあり、海里は一番手前の、左側にあるドアを開けた。
「っえ、龍之介くん? 何してんすか? ここでずっと寝てたんですか?」
まさか、日向龍之介?
戸惑っているあたしを置いて、二人は部屋の中に進んでいき、中にいる人物を想像したあたしは部屋の中に入ることができなかった。
パタン、と閉まったドアを前に、そこでジッと待っていると、中から朝陽と海里、そして日向龍之介であろう人物の声が聞こえてくる。
こんな風に立ち往生してしまうなら、二階になんて上がらずに下で遊ぼうと言えばよかった。
その扉に行くまでにいくつかドアがあり、海里は一番手前の、左側にあるドアを開けた。
「っえ、龍之介くん? 何してんすか? ここでずっと寝てたんですか?」
まさか、日向龍之介?
戸惑っているあたしを置いて、二人は部屋の中に進んでいき、中にいる人物を想像したあたしは部屋の中に入ることができなかった。
パタン、と閉まったドアを前に、そこでジッと待っていると、中から朝陽と海里、そして日向龍之介であろう人物の声が聞こえてくる。
こんな風に立ち往生してしまうなら、二階になんて上がらずに下で遊ぼうと言えばよかった。