ファミリア・ストレンジャー㊤【完】
ドラトラはあたしたちが通う高校と同じ、この街にある。
駅を真ん中に置き、高校とドラトラは対照的な場所にあり、学校を出ると駅の北口方面を四人で目指す。
「七海は最近、タカさんとどうなの?」
「いつも通りだよー。この前の誕生日のとき、JEMのネックレスとピアスもらったの」
「あぁ! それ今年の新作じゃん! 可愛い〜、いいなぁ」
七海は近くの高校に通っているタカさんという彼氏がいて、誕生日のときにもらったらしいネックレスとピアスをあたしたちに自慢気に見せた。
「最近会えないと思ってたら、ずっとバイトしてたみたいでー、嬉しくて泣いちゃった」
「あたしもそんな彼氏ほし〜! タカさんみたいにドラトラの人間だったら尚良し!」
七海のアクセサリーを見て、紗理奈と彩美に合わせて笑顔を作ったあたしの心情は、表情とは正反対だ。
駅を真ん中に置き、高校とドラトラは対照的な場所にあり、学校を出ると駅の北口方面を四人で目指す。
「七海は最近、タカさんとどうなの?」
「いつも通りだよー。この前の誕生日のとき、JEMのネックレスとピアスもらったの」
「あぁ! それ今年の新作じゃん! 可愛い〜、いいなぁ」
七海は近くの高校に通っているタカさんという彼氏がいて、誕生日のときにもらったらしいネックレスとピアスをあたしたちに自慢気に見せた。
「最近会えないと思ってたら、ずっとバイトしてたみたいでー、嬉しくて泣いちゃった」
「あたしもそんな彼氏ほし〜! タカさんみたいにドラトラの人間だったら尚良し!」
七海のアクセサリーを見て、紗理奈と彩美に合わせて笑顔を作ったあたしの心情は、表情とは正反対だ。