ファミリア・ストレンジャー㊤【完】
それ以外はママが作るけど、平日はあたしが学校だし、夜はママがお店だから、朝しか一緒にご飯を食べる時間がない。
どんなに二日酔いで、どんなに眠たくても、ママは必ずあたしと朝食を食べることを怠らない。
それはきっとママの優しさで、あたしはそれに気づいた時、照れくさくて擽ったいような気持ちになった。
「みぃちゃん、おかわり」
お味噌汁のお椀をあたしに突き出して、あたしに甘えるようにそう言った。
ママは飲んだ翌日は絶対と言っていいほど汁物を欲しがるので、必ず献立に入れるようにしている。
「おいしい?」
「うん。朝から美夜子の作ったお味噌汁食べてる時が、もう最高に幸せ」
大袈裟だとは思うけど、それが嬉しくて笑顔で返すと、篠崎家の食卓は温かい空気に包まれた。
どんなに二日酔いで、どんなに眠たくても、ママは必ずあたしと朝食を食べることを怠らない。
それはきっとママの優しさで、あたしはそれに気づいた時、照れくさくて擽ったいような気持ちになった。
「みぃちゃん、おかわり」
お味噌汁のお椀をあたしに突き出して、あたしに甘えるようにそう言った。
ママは飲んだ翌日は絶対と言っていいほど汁物を欲しがるので、必ず献立に入れるようにしている。
「おいしい?」
「うん。朝から美夜子の作ったお味噌汁食べてる時が、もう最高に幸せ」
大袈裟だとは思うけど、それが嬉しくて笑顔で返すと、篠崎家の食卓は温かい空気に包まれた。