ファミリア・ストレンジャー㊤【完】
「ミヤぁ、久しぶりにみんなで遊びに行こうよ」
紗理奈の誘いに、笑いが出そうになった。
たっぷり一日あたしの存在を無視した後、何を思ったのか放課後になった今、こうして誘いにやって来た。
「いいでしょ? それとも何か用事あった?」
「いや、特にないけど」
「じゃあ決まり〜。行こっかぁ」
あたしの悪い癖だと思う。
断ってしまえばいいものを、プライドが邪魔をして嫌と言えない。
ここで断ると、負けた気がするのだ。
三人並んで前を歩く姿を一歩後ろから着いて歩き、その並びに入れてくれないところを見ると、あたしは完全に除外されたことを悟った。
こんな状態でどこに行くんだと思いながら、手持ち無沙汰でスマホをいじりながら、三人の後を着いて行った。
紗理奈の誘いに、笑いが出そうになった。
たっぷり一日あたしの存在を無視した後、何を思ったのか放課後になった今、こうして誘いにやって来た。
「いいでしょ? それとも何か用事あった?」
「いや、特にないけど」
「じゃあ決まり〜。行こっかぁ」
あたしの悪い癖だと思う。
断ってしまえばいいものを、プライドが邪魔をして嫌と言えない。
ここで断ると、負けた気がするのだ。
三人並んで前を歩く姿を一歩後ろから着いて歩き、その並びに入れてくれないところを見ると、あたしは完全に除外されたことを悟った。
こんな状態でどこに行くんだと思いながら、手持ち無沙汰でスマホをいじりながら、三人の後を着いて行った。