~あなたへ

27日

体育だ。
ほんとだるい。
「はい、女子集合! 2人一組でバレーボールの練習をしてもらいます。はい。じゃあ組んでください」

「咲子ちゃーん、私と組もうよー♪」
親友の美玖だ。
「あ、うん。」
私は正直それどころではなかった嘉穂がしんぱいだったからだ。
組む人がいないようでぽつんと一人でたっていた。
私は、普段あんなのを気にしないほうだったけど、
なぜか・・・・なぜか嘉穂だけは気になってしかたがない。

もう1人の転校生真木はこのクラスにきて1時間しか経っていないのにもうとけこんでいた。

「はあ・・・・」
私は小さくため息を漏らした


結局声を掛けずに2時間目の終わりのチャイムが鳴り響いた。
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop