海よりも深くて波よりも透明
「モテんね」
「モテんね~」
「浮気すんなよ?」
「するわけなくない?」
「だろうな」
「も~!」
はははと笑った俺は、頬を膨らます穂風の頭をもう一度片手で撫でる。
そのまましばらく車を走らせた。
さっきまで楽しそうに色々なことを俺に喋りかけてた穂風はちょっとしてウトウトし始めて助手席で寝始めた。
幼稚園児かお前は…。
奔放だな…。
穂風の寝顔を横目でちらっと見つつ、オーディオの音量を少し下げて運転する。
穂風の家に着いた。
「お嬢さーん、着いたぞ」
「ん…あたし寝てた…?」
「超寝てた」
「ごめん…」
「ん。ほら起きて家入れ」
眠そうにしながら穂風が荷物を持って車を降りた。
窓越しに俺に手を振る。
穂風が家の中に入るのを見届けてたら、家からそよ子さんが出てきた。
そういえば、日本で仕事があって一週間だけ今日本にいるって穂風が言ってたな…。
そよ子さんが門から出て俺の車に近づく。
俺は慌てて車から降りた。
「夏葉、わざわざ送ってくれてありがとね」
「とんでもないっす…」
「せっかくだし上がってきな~」
「いやいや! 送っただけなんで…」
「ほらいいから」
すげえ強引…。
恐縮しまくりの俺にはお構いなしに、そよ子さんがぐいぐいと俺を家の中に引き入れた。
2回目の穂風の家は相変わらずデカい。
リビングに入ると、ソファに龍臣さんが座ってた。
何も言わずに俺のことを見てる。
龍臣さん、まじで怖えんだよ…。
「モテんね~」
「浮気すんなよ?」
「するわけなくない?」
「だろうな」
「も~!」
はははと笑った俺は、頬を膨らます穂風の頭をもう一度片手で撫でる。
そのまましばらく車を走らせた。
さっきまで楽しそうに色々なことを俺に喋りかけてた穂風はちょっとしてウトウトし始めて助手席で寝始めた。
幼稚園児かお前は…。
奔放だな…。
穂風の寝顔を横目でちらっと見つつ、オーディオの音量を少し下げて運転する。
穂風の家に着いた。
「お嬢さーん、着いたぞ」
「ん…あたし寝てた…?」
「超寝てた」
「ごめん…」
「ん。ほら起きて家入れ」
眠そうにしながら穂風が荷物を持って車を降りた。
窓越しに俺に手を振る。
穂風が家の中に入るのを見届けてたら、家からそよ子さんが出てきた。
そういえば、日本で仕事があって一週間だけ今日本にいるって穂風が言ってたな…。
そよ子さんが門から出て俺の車に近づく。
俺は慌てて車から降りた。
「夏葉、わざわざ送ってくれてありがとね」
「とんでもないっす…」
「せっかくだし上がってきな~」
「いやいや! 送っただけなんで…」
「ほらいいから」
すげえ強引…。
恐縮しまくりの俺にはお構いなしに、そよ子さんがぐいぐいと俺を家の中に引き入れた。
2回目の穂風の家は相変わらずデカい。
リビングに入ると、ソファに龍臣さんが座ってた。
何も言わずに俺のことを見てる。
龍臣さん、まじで怖えんだよ…。