海よりも深くて波よりも透明
「ほ、本読まないの?」

「集中できね。こっち向いて」



夏葉がそう言ってあたしを振り向かせる。



そのままあっつ~いキス…。



夏葉の舌があたしを求めるんだもん…。



慣れない夏葉のメガネが新鮮で、余計にあたしをきゅんと焦がす。



あたしの身体も熱くなってきちゃう…。



ムラムラする…。



「夏葉…」

「俺も相当キテっけど…。この腕じゃなきゃな…」



火だけつけて無理なんて意地悪だ!!



じゃあいっぱいキスする…。



夢中で夏葉にキスをした。



どっちの唇かわかんないくらい。



ん~…余計にそういう気分になっちゃってダメかも…。



「限界…。エッチしたい…」

「…お前上な」



えっ…?



あたしが上?



えっ、そういうこと?



ちょっと動揺してるけど…。



「いいよ?」



そう言って夏葉の手を引いてすぐそばのベッドに上がる。



夏葉の膝の上に向かい合わせで乗っかって、またキスの連続。



目を合わせる。



夏葉をゆっくり押し倒した。



めちゃくちゃドキドキしてる…。



「こ、こう…?」

「ん…」



ちょっと待って…。



なんかこれ…すごい、かも。



「んぁっ…」



変な声出た…。



おかしくなりそう…。



でも夏葉も…。



「お前やばっ…」
< 168 / 328 >

この作品をシェア

pagetop