海よりも深くて波よりも透明
まあ、正直サーファーなのになんでモデルみたいな仕事までしないといけないのかって不満はあるけど。
アスリートとして見てほしいのに『美人プロサーファー』とか書かれるとちょっと嫌な気持ちにはなる。
美人とか競技にまったく関わりないし…。
でも記事の内容はカメラマンさんには関係ないしね。
「穂風と先輩が関わりあるなんて不思議だな」
そう言った夏葉は、その雑誌とワックスを買った。
雑誌買われるのは恥ずかしい…。
悠星くんにお礼を言ってからお店を出た。
「飯食うか~。なんかこの辺でいい店知ってる?」
「じゃあ湘南地区に引っ越してきた夏葉に、とっておきのお店教えます !」
夏葉を連れていったお店は、ハワイ風のオシャレなバー『Nana no moe』。
サーファーたちのたまり場みたいになってるお店。
ハワイ語で「夢を忘れるな」って意味の店名で、ナナ・ナー・モエって読む。
だから、あたしたちはナナって呼んでる。
オーナーは、ずっと湘南で活動してきた70歳の元プロサーファー。
いまだにサーフトリップにあちこち出かけてる元気なおじさんだ。
開店したばかりのお店のドアをあけると、既に何人かいた。
ここはバーだけど、フードメニューも豊富でおいしい。
だから未成年のあたしでも入りやすい良いお店だ。
「穂風ちゃん久しぶり」
オーナーのゲンさんがあたしに気づいて声をかけてくれる。
「ゲンさん元気?」
「ご覧の通り」
今日も日焼けして真っ黒なゲンさん。
ゲンさんがあたしの後ろのデカい男に気がついた。
「今日は彼氏連れかー?」
それ聞かれるの今日で2回目!
「違う違う。最近引っ越してきた夏葉」
「なるほどな~。いい身体してんね」
奥のテーブル席に着いた。
カウンターに座ってるおじさん2人も湘南のローカル。
2人ともここの常連さんだ。
いつも騒がしくて、今日も興味深そうにジロジロと見てきた。
あえて無視!
…というわけにはいかないよね。
アスリートとして見てほしいのに『美人プロサーファー』とか書かれるとちょっと嫌な気持ちにはなる。
美人とか競技にまったく関わりないし…。
でも記事の内容はカメラマンさんには関係ないしね。
「穂風と先輩が関わりあるなんて不思議だな」
そう言った夏葉は、その雑誌とワックスを買った。
雑誌買われるのは恥ずかしい…。
悠星くんにお礼を言ってからお店を出た。
「飯食うか~。なんかこの辺でいい店知ってる?」
「じゃあ湘南地区に引っ越してきた夏葉に、とっておきのお店教えます !」
夏葉を連れていったお店は、ハワイ風のオシャレなバー『Nana no moe』。
サーファーたちのたまり場みたいになってるお店。
ハワイ語で「夢を忘れるな」って意味の店名で、ナナ・ナー・モエって読む。
だから、あたしたちはナナって呼んでる。
オーナーは、ずっと湘南で活動してきた70歳の元プロサーファー。
いまだにサーフトリップにあちこち出かけてる元気なおじさんだ。
開店したばかりのお店のドアをあけると、既に何人かいた。
ここはバーだけど、フードメニューも豊富でおいしい。
だから未成年のあたしでも入りやすい良いお店だ。
「穂風ちゃん久しぶり」
オーナーのゲンさんがあたしに気づいて声をかけてくれる。
「ゲンさん元気?」
「ご覧の通り」
今日も日焼けして真っ黒なゲンさん。
ゲンさんがあたしの後ろのデカい男に気がついた。
「今日は彼氏連れかー?」
それ聞かれるの今日で2回目!
「違う違う。最近引っ越してきた夏葉」
「なるほどな~。いい身体してんね」
奥のテーブル席に着いた。
カウンターに座ってるおじさん2人も湘南のローカル。
2人ともここの常連さんだ。
いつも騒がしくて、今日も興味深そうにジロジロと見てきた。
あえて無視!
…というわけにはいかないよね。