海よりも深くて波よりも透明
そして、今日は大学の入学日。



校門の前でママとパパと写真を撮ってから、友達も誰もいない中、入学式を終えた。



今から夏葉と2人でご飯食べに行くんだ!



大学から数駅のところで待ち合わせ。



待ち合わせ場所に着くと、背の高いイケメンが…。



「夏葉!」

「おつかれ」



見ていたスマホから顔をあげて、あたしに近づく夏葉。



なんか外で待ち合わせるの新鮮でドキドキしちゃう!



「スーツも似合うな」

「ありがと! 待ち合わせ中の夏葉もかっこいいね」

「ははっ、なんだそれ」



あたしのためだけに今ここに来たのってなんかめちゃくちゃ最高…。



「行くか」

「うん!」



夏葉があたしの手を取って歩き出した。



指をからめてつなぎ合う。



夏葉の方ばかり見て歩いてたら段差につまずいた。



「っと…」



夏葉がとっさにあたしの手を引きながら肩をつかむ。



「気をつけろよ?」



んも~何してもかっこいい!
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