海よりも深くて波よりも透明
そこに写る穂風は輝いてるし最高にかっこいい。
だけど、俺が撮りてえな…。
俺が、穂風のことを撮りたいと、そんな風に思ってしまった。
いやいやいや…。
サーファーとして尊敬してるだけだから…。
「ああ、穂風さんね。ファンですか?」
俺が穂風の写真をまじまじと見ていたら、福田さんに聞かれた。
「あ、知り合いです。彼女のこと撮る機会って…」
「うーん…。なくはない、けど、彼女は基本的には別の人が撮ることになってますね」
「そうですか…」
仕事として撮らないのならいくらでも撮る機会はあるけど…。
それはなんか違うような…。
俺が撮った姿を公開したい…ってこれじゃ独占欲じゃねえか!
違う違う…。
頭を振ってその考えを追い出す。
不思議そうな福田さんに愛想笑いで誤魔化し、契約を終わらせた。
「では、来週からお願いします」
「はい、こちらこそお願いします」
そして福田さんは帰って行った。
会議室に残った俺と杏光さん。
「あんた焼けたね~」
杏光さんが俺に言う。
杏光さんと最後に会ったのは台湾に行く前。
確かにあのときよりずっと外に出る機会が増えたから焼けたかもしれない。
「杏光さんも、お子さんたちお元気ですか?」
「元気元気。上の子もう中学生だよ」
「うわ、早いっすね…。その分俺も年取ってんだな」
杏光さんは娘さんと息子さんがいる。
夫さんとも仲が良くて、幸せそうな家庭だ。
会議室を出てからオフィスに出て、知ってる社員さんとか社長に挨拶した。
「夏葉お前焼けたな~!」
社長に会ったら開口一番そう言われた。
そんな焼けたか!?
社長の小太郎さんはふざけた感じの良いおっさん。
サーフフォトはあんまりこの事務所ではいないから社長自ら色々と直接面倒を見てくれてた。
だけど、俺が撮りてえな…。
俺が、穂風のことを撮りたいと、そんな風に思ってしまった。
いやいやいや…。
サーファーとして尊敬してるだけだから…。
「ああ、穂風さんね。ファンですか?」
俺が穂風の写真をまじまじと見ていたら、福田さんに聞かれた。
「あ、知り合いです。彼女のこと撮る機会って…」
「うーん…。なくはない、けど、彼女は基本的には別の人が撮ることになってますね」
「そうですか…」
仕事として撮らないのならいくらでも撮る機会はあるけど…。
それはなんか違うような…。
俺が撮った姿を公開したい…ってこれじゃ独占欲じゃねえか!
違う違う…。
頭を振ってその考えを追い出す。
不思議そうな福田さんに愛想笑いで誤魔化し、契約を終わらせた。
「では、来週からお願いします」
「はい、こちらこそお願いします」
そして福田さんは帰って行った。
会議室に残った俺と杏光さん。
「あんた焼けたね~」
杏光さんが俺に言う。
杏光さんと最後に会ったのは台湾に行く前。
確かにあのときよりずっと外に出る機会が増えたから焼けたかもしれない。
「杏光さんも、お子さんたちお元気ですか?」
「元気元気。上の子もう中学生だよ」
「うわ、早いっすね…。その分俺も年取ってんだな」
杏光さんは娘さんと息子さんがいる。
夫さんとも仲が良くて、幸せそうな家庭だ。
会議室を出てからオフィスに出て、知ってる社員さんとか社長に挨拶した。
「夏葉お前焼けたな~!」
社長に会ったら開口一番そう言われた。
そんな焼けたか!?
社長の小太郎さんはふざけた感じの良いおっさん。
サーフフォトはあんまりこの事務所ではいないから社長自ら色々と直接面倒を見てくれてた。