海よりも深くて波よりも透明
「あの2人なんかずっと一緒にいるね」
「みたいだなー」
「なんなんだろうね」
なんなんだろうな…。
「外野が勝手に言うことじゃないけど、好きだったりするのかな」
「さあなー。あいつが誰かのこと好きとかあんま聞いたことねえしな」
「そうなんだ。リアもないらしいし。恋愛マスターだけど」
他人のことはよく分かんねえな。
あんまり恋愛しない2人だからこそシンパシー感じて仲良くやってんのかもしれないし。
「じゃ、俺はそろそろ帰ろうかな」
「あ、待って!」
俺に寄りかかっていた穂風は、慌てて立ち上がった。
「ちょっとトイレ」
そう言って部屋を出て行く。
このタイミングでトイレ…?
と思ったら、しばらくしてデカいサーフボードを持って戻ってきた…。
「これ…夏葉に誕生日プレゼント!」
は!? まじ!?
びっくりして目を丸くする俺。
見るからに良いサーフボード。
隅に川村そよ子のサインが入ってる。
「今年、夏葉には本当にお世話になったから…。ママに頼んで、一本オリジナルの作ってもらったの。夏葉の体重とか体型に合わせてシェイピングしてもらったんだよ」
穂風が言った。
川村そよ子が作った俺専用の板…?
まじもんの高級品…。
オーソドックスな白い板。
「まじで嬉しい…。ありがとな…。そよ子さんも本当に…」
2人に頭を下げると、穂風はにこにこと、そよ子さんは涼しい顔。
「あたしにお礼は良いよ。お礼言いたいのこっちだし。穂風からは報酬ももらってるし~」
そよ子さんはそう言って、「プロとしてきっちりね。多少安くはしてあげたけど」と付け足した。
「うわ~まじか~…。まじほんと…ありがと」
穂風のことを軽く抱き寄せた。
本当はきつく抱きしめたいけどさすがに親の前なので!
でも穂風は気にせず、俺をぎゅっと抱きしめ返す。
「みたいだなー」
「なんなんだろうね」
なんなんだろうな…。
「外野が勝手に言うことじゃないけど、好きだったりするのかな」
「さあなー。あいつが誰かのこと好きとかあんま聞いたことねえしな」
「そうなんだ。リアもないらしいし。恋愛マスターだけど」
他人のことはよく分かんねえな。
あんまり恋愛しない2人だからこそシンパシー感じて仲良くやってんのかもしれないし。
「じゃ、俺はそろそろ帰ろうかな」
「あ、待って!」
俺に寄りかかっていた穂風は、慌てて立ち上がった。
「ちょっとトイレ」
そう言って部屋を出て行く。
このタイミングでトイレ…?
と思ったら、しばらくしてデカいサーフボードを持って戻ってきた…。
「これ…夏葉に誕生日プレゼント!」
は!? まじ!?
びっくりして目を丸くする俺。
見るからに良いサーフボード。
隅に川村そよ子のサインが入ってる。
「今年、夏葉には本当にお世話になったから…。ママに頼んで、一本オリジナルの作ってもらったの。夏葉の体重とか体型に合わせてシェイピングしてもらったんだよ」
穂風が言った。
川村そよ子が作った俺専用の板…?
まじもんの高級品…。
オーソドックスな白い板。
「まじで嬉しい…。ありがとな…。そよ子さんも本当に…」
2人に頭を下げると、穂風はにこにこと、そよ子さんは涼しい顔。
「あたしにお礼は良いよ。お礼言いたいのこっちだし。穂風からは報酬ももらってるし~」
そよ子さんはそう言って、「プロとしてきっちりね。多少安くはしてあげたけど」と付け足した。
「うわ~まじか~…。まじほんと…ありがと」
穂風のことを軽く抱き寄せた。
本当はきつく抱きしめたいけどさすがに親の前なので!
でも穂風は気にせず、俺をぎゅっと抱きしめ返す。