海よりも深くて波よりも透明
全然よくねえよ!!



まじで1mmも興味ない。



彼女がいるからとか浮気とか関係なく、穂風以外まったく眼中にない。



「(俺、多分彼女以外に勃たねえっす)」

「(そうなの? かわい~)」



ハハ…。



それから女を返し、モタモタしてるリアムを準備させてインタビュー場所に向かった。



マネージャーじゃねえんだから…。



そんな感じでリアムとの毎日は苦労の連続だ。



この人今までよく一人で仕事成立してたな…。



でもやっぱりリアムの撮る写真はすごい。



俺なんか全然足元にも及ばない。



それでも日々横で勉強させてもらっていて、良い影響はかなりある。



「(夏葉、あれ準備しといて)」

「(オッケー)」



基本的にはリアムの手伝いをしている。



合間に穂風に電話したり…。



今日の女の話をしたら「何その女。ぶっ飛ばしたい」と言っていた。



そんなこんなで結構充実した日々だ。



一日一日があっという間に過ぎる。



そしてハワイに来て一か月くらい、今日はなんと海で撮影をしていたら龍臣さんと会った。



「久しぶりだな」

「お久しぶりっす…」

「頑張ってるか?」

「おかげさまで」

「穂風が夏葉に会いたいって家で騒いでたぞ」

「ハハ…。電話しても毎回言われますよ」



龍臣さんのサーフも撮影させてもらうことになった。



龍臣さんのサーフはやっぱりめちゃくちゃかっこいい…。



ワイルドさと貫禄…?



やっぱすげえ…。



撮影が終わったあと、リアムと3人で飲みに行った。



リアムと龍臣さんは世界のトップ同士、当たり前に面識がある。



結構仲も良いみたいだ。



「(でもぶっちゃけ娘の彼氏ってどうなの?)」



リアムが龍臣さんに聞いた。



うわ、それはちょっと聞くの怖えかも…。
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