海よりも深くて波よりも透明
お昼はセントラルパークで、テイクアウトしたサンドイッチを食べる。



「夏葉のもちょっとちょうだい」

「ん」



幸せだ…。



ちょっと前までの元カノ騒動が嘘みたい。



もう現れませんように…。



「あたしが日本帰ってからも、もしまた千咲が来たら絶対教えてね」

「分かってる」

「あとほかに迫ってくる女がいても、絶対なびかないであたしにすぐ報告してね」

「当たり前だろ」



心配なんだよ~…。



こんなにかっこいい彼氏がいるとモテるから…。



「穂風、ついてる」



そう言ってさっと紙ナプキンであたしの口元をぬぐう夏葉。



そういうしぐさにもキュンとしちゃうんだから…。



それから夜ごはんをおしゃれなジャズバーで食べてから、夜のイースト川を散歩した。



一日あっという間だったなあ…。



「穂風」



あたしに声をかける夏葉に顔を向けるとキスしてくれる。



ここはアメリカだからかな?



いつもだったら絶対外でしないのに!



だからあたしも…。



「夏葉」



そう呼んで、少し背伸びをしてキスをした。



「やべえな…。早く2人になりてえ…」

「うん、あたしも…」



というわけで早々にホテルに戻ることにした。



ホテルに戻るなり、キスの嵐。



首筋から胸にかけて、いたるところをキスされる。



そのまま服も脱がされる…。



「俺も脱がせて…」



言われるまま、夏葉のシャツのボタンを外していく。



夏葉が甘えてる…。
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