海よりも深くて波よりも透明
そんなあたしを受け入れてくれる夏葉はやっぱりすごい。



夏葉と出会ったときの年齢を越したけど、あたしはやっぱりおこちゃまだ。



ていうか、当時高校生のあたしは22歳の夏葉をすごい大人だと思ってたけど、いざ自分がその年齢になってみると、22歳が大人なんじゃなくて夏葉が大人だったんだと分かるな…。



「夏葉って自分がガキだなって思うことある?」

「ある。嫉妬してるときはまじで自分ガキだなって思うな」

「夏葉の嫉妬なんてあたしの1/100くらいじゃん…」

「穂風はずっとそのままでいいんだよ」



ほら、大人だ…。



「あたしって100歳になってもこうなのかな」

「まあ少なくとも俺にとっては何歳になってもずっとガキだな」

「100歳のガキなんて笑えるね…」

「ずっとかわいいってことだよ」



あーあ、本当になんでこんなに好きを更新させてくれるんだろう。



大人の夏葉にとってガキのあたしなんてどこがいいのかな。



あたしも好きを更新させているだろうか…。



夏葉にチューしてみた。



「なに?」

「いや…なんかあたしのこともっと好きって思ってくれたらいいなって思って」

「いつも思ってるって」

「ほんと?」

「ほんと。毎日そばにいて飽きる暇もないくらいずっと好きだと思ってる」



ん~~!



うれしすぎる…。



「あたしの方が大好きだよ」

「それはどうかな」

「あたしに勝つなんて難しいよ」

「そっくりそのまま返します」



あたしと夏葉は今日もラブラブだ!



ずっとずっと大好き!
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