海よりも深くて波よりも透明
オンショア
~夏葉~
土曜日、朝から海に入ってたら、昼頃に穂風たちが来た。
穂風と一緒に来たのは金髪のギャル。
なんで俺に興味があるのかは謎なとこ…。
穂風が俺のこと好きだから、とか思いたい気もするが、簡単にそう思えない…というか思ってはいけないと思ってる。
生半可な気持ちで、未成年の、しかも18歳未満のガキに手出すほど俺は無責任な大人じゃない。
年下にはまじで興味がねえし、気持ちもすぐに消えんだろ…。
だから、穂風とは程よい距離感を保ってこれからも仲良くしていきたいと思う。
はじめて見る私服の穂風。
プルオーバーの黒いパーカーにロングスカート。
髪の毛も海の上とは違って下ろしている。
可愛いじゃねえか…。
と、心に湧き上がるときめきを抑え込む。
穂風が俺に気づいて大きく手を振った。
片手を軽く上げて近づく。
金髪ギャルの友達に頭を下げると、「かっこいいじゃん」と言われた。
そりゃどうも…。
「夏葉、これがあたしの友達のリアル」
「よろしく~」
穂風に紹介され、リアルが言った。
なかなか軽いノリで悪くなさそうなやつだ。
頭は悪そうだけど…。
「夏葉、お腹すいた?」
「めちゃくちゃ減った」
「お弁当作ってきてあげた!」
正直に言うとかなり嬉しい。
好きな女の手作りの弁当、嬉しくないわけがない…。
はあ~…、マジ、女子高生になんて感情抱いてんだよ…。
穂風が開いた弁当は、彩りが綺麗。
うまそ…。
「穂風、まじ神~!」
リアルがそう言ってスマホで激写。
その場でSNSに投稿してる。
土曜日、朝から海に入ってたら、昼頃に穂風たちが来た。
穂風と一緒に来たのは金髪のギャル。
なんで俺に興味があるのかは謎なとこ…。
穂風が俺のこと好きだから、とか思いたい気もするが、簡単にそう思えない…というか思ってはいけないと思ってる。
生半可な気持ちで、未成年の、しかも18歳未満のガキに手出すほど俺は無責任な大人じゃない。
年下にはまじで興味がねえし、気持ちもすぐに消えんだろ…。
だから、穂風とは程よい距離感を保ってこれからも仲良くしていきたいと思う。
はじめて見る私服の穂風。
プルオーバーの黒いパーカーにロングスカート。
髪の毛も海の上とは違って下ろしている。
可愛いじゃねえか…。
と、心に湧き上がるときめきを抑え込む。
穂風が俺に気づいて大きく手を振った。
片手を軽く上げて近づく。
金髪ギャルの友達に頭を下げると、「かっこいいじゃん」と言われた。
そりゃどうも…。
「夏葉、これがあたしの友達のリアル」
「よろしく~」
穂風に紹介され、リアルが言った。
なかなか軽いノリで悪くなさそうなやつだ。
頭は悪そうだけど…。
「夏葉、お腹すいた?」
「めちゃくちゃ減った」
「お弁当作ってきてあげた!」
正直に言うとかなり嬉しい。
好きな女の手作りの弁当、嬉しくないわけがない…。
はあ~…、マジ、女子高生になんて感情抱いてんだよ…。
穂風が開いた弁当は、彩りが綺麗。
うまそ…。
「穂風、まじ神~!」
リアルがそう言ってスマホで激写。
その場でSNSに投稿してる。