海よりも深くて波よりも透明
「夏葉からそんなこと言われるとはな~」
「誰かいないの?」
「紹介できる子はいねえよ~。マッチングアプリでもやるんだな」
マッチング…。
ヒロさんが俺のスマホを奪ってアプリをダウンロードしはじめた。
「何やってんすか…」
「一回やってみろよ。お前顔いいからすぐ捕まると思うぞ」
それからヒロさんが何やら勝手に設定を進めてく。
「ちょ、なんすかこの自己紹介」
「サーファーでフリーのカメラマンなんて誰が付き合いたいって思うんだよ」
いやいや、『都内在住の会社員です』って…。
大嘘じゃねえか…。
「ほら、選べよ。気に入るか気に入らないかでスワイプするだけ」
渋々やってみる。
こうやって人のこと振り分けんのも何か嫌な感じだな…。
「お前の好み分かりやすいな」
「確かに…」
見てみると、見事にみんな年上セクシー系。
穂風とは正反対。
まじでなんで穂風のこと好きなのか疑問だな…。
「ほら、もうマッチしたぞ。お前すげえな」
「まじ…?」
俺より2歳年上の都内のOL。
すぐにメッセージが飛んできた。
『こんばんは~。今何してますか?』
「貸せ」
「ちょっ」
またヒロさんにスマホを奪われる。
ヒロさんが何やら返事を返してる。
『家にいて暇してる感じです(笑)』
『なるほどね~。会社員だよね? 今日はお休みなの?』
『休みっすね~。そちらも会社員ですよね?どの辺ですか?』
『丸の内だよ~』
『え、俺もその辺!』
『本当に~? えっ、暇なら明日とか飲もうよ』
『マジ!? 超暇ですよ、俺』
めちゃくちゃ慣れてやがる…。
ヒロさんが俺にスマホを返してきた。
「誰かいないの?」
「紹介できる子はいねえよ~。マッチングアプリでもやるんだな」
マッチング…。
ヒロさんが俺のスマホを奪ってアプリをダウンロードしはじめた。
「何やってんすか…」
「一回やってみろよ。お前顔いいからすぐ捕まると思うぞ」
それからヒロさんが何やら勝手に設定を進めてく。
「ちょ、なんすかこの自己紹介」
「サーファーでフリーのカメラマンなんて誰が付き合いたいって思うんだよ」
いやいや、『都内在住の会社員です』って…。
大嘘じゃねえか…。
「ほら、選べよ。気に入るか気に入らないかでスワイプするだけ」
渋々やってみる。
こうやって人のこと振り分けんのも何か嫌な感じだな…。
「お前の好み分かりやすいな」
「確かに…」
見てみると、見事にみんな年上セクシー系。
穂風とは正反対。
まじでなんで穂風のこと好きなのか疑問だな…。
「ほら、もうマッチしたぞ。お前すげえな」
「まじ…?」
俺より2歳年上の都内のOL。
すぐにメッセージが飛んできた。
『こんばんは~。今何してますか?』
「貸せ」
「ちょっ」
またヒロさんにスマホを奪われる。
ヒロさんが何やら返事を返してる。
『家にいて暇してる感じです(笑)』
『なるほどね~。会社員だよね? 今日はお休みなの?』
『休みっすね~。そちらも会社員ですよね?どの辺ですか?』
『丸の内だよ~』
『え、俺もその辺!』
『本当に~? えっ、暇なら明日とか飲もうよ』
『マジ!? 超暇ですよ、俺』
めちゃくちゃ慣れてやがる…。
ヒロさんが俺にスマホを返してきた。