海よりも深くて波よりも透明
「このあと、予定なんかある?」
「ない…」
あたしがそう言うと、夏葉はため息をついて髪の毛をかき上げた。
「はあ…。なら返事しろよ…」
「ごめん、スマホ取り上げられてて…」
「そういうことね…。まあ俺もずっと未読にしてたしな…。悪かった」
夏葉がここにいる状況が飲み込めない。
なんだか心臓の鼓動だけがずっとスピードを上げてるみたい。
「ちょっとドライブするか」
「うん…」
夏葉の車の助手席に乗り込む。
静かな車内に、会話もなく、ただ洋楽の心地よい音だけが流れる。
この曲も聴いたことないやつだ…。
夏葉の横顔をちらっと盗み見ると、真剣な顔でハンドルを握ってた。
国道134号線沿いを走る。
「どこ行くの?」
「特に決めてない」
「ふーん…」
夏葉の意図が何も分からない。
こんなに毎日会えなかったり返事が返ってこなかったりで落ち込んでたのに、急にこんなんだもん…。
なんか腹立ってきた…。
「夏葉、あたし海行きたい」
「おー」
近くの海に車が止まる。
2人で浜辺に降りた。
夕日が海面を照らしていてすごく綺麗。
あたしは迷わず波打ち際へ。
靴を脱いで足を水につける。
冷たくて心地よい。
「それやんの好きだな」
「何が?」
「この前葉山行ったときも真っ先に水に足つけに行ってたから」
「そ」
あえてちょっと素っ気なくする。
そんな勝手な態度取るんだったらこっちも怒るからね!
「ない…」
あたしがそう言うと、夏葉はため息をついて髪の毛をかき上げた。
「はあ…。なら返事しろよ…」
「ごめん、スマホ取り上げられてて…」
「そういうことね…。まあ俺もずっと未読にしてたしな…。悪かった」
夏葉がここにいる状況が飲み込めない。
なんだか心臓の鼓動だけがずっとスピードを上げてるみたい。
「ちょっとドライブするか」
「うん…」
夏葉の車の助手席に乗り込む。
静かな車内に、会話もなく、ただ洋楽の心地よい音だけが流れる。
この曲も聴いたことないやつだ…。
夏葉の横顔をちらっと盗み見ると、真剣な顔でハンドルを握ってた。
国道134号線沿いを走る。
「どこ行くの?」
「特に決めてない」
「ふーん…」
夏葉の意図が何も分からない。
こんなに毎日会えなかったり返事が返ってこなかったりで落ち込んでたのに、急にこんなんだもん…。
なんか腹立ってきた…。
「夏葉、あたし海行きたい」
「おー」
近くの海に車が止まる。
2人で浜辺に降りた。
夕日が海面を照らしていてすごく綺麗。
あたしは迷わず波打ち際へ。
靴を脱いで足を水につける。
冷たくて心地よい。
「それやんの好きだな」
「何が?」
「この前葉山行ったときも真っ先に水に足つけに行ってたから」
「そ」
あえてちょっと素っ気なくする。
そんな勝手な態度取るんだったらこっちも怒るからね!