海よりも深くて波よりも透明
店内をじっくりと見て、一つの茶碗を手に取った。
薄い青の水たまりみたいな色が塗られた茶碗。
穂風っぽい。
「わー、可愛い」
穂風がキラキラした顔で俺を見る。
「せっかくだし買っちゃおうかな」
そう言う穂風の手の上に、さっき見て気に入った渋い緑の中皿を穂風の手に乗せる。
きょとんとした顔をしてる穂風。
「俺この茶碗買うから、穂風はその皿な? お互いにあげあうってことで」
「それ最高!」
さっきから穂風は嬉しそうな顔をしっぱなしだ。
体中のエネルギーがなくなるんじゃないかと思うくらい、全身から喜びのオーラを放出させている。
お店のおじさんにそれぞれ食器を包んでもらってから、穂風と買ったものを交換した。
「早く使いたーい」
店を出て、ニコニコしながら包みを見てる穂風。
横に並んで歩きながら、思わず穂風の髪の毛にキスを落とす。
はあ…。
まじ、俺外で何やってんの…?
今までこんなこと無意識に、それも外でしたことねえよ…。
俺、常識人!!
穂風も穂風で特に反応しないのもすげえけど。
本当に恋愛経験0か?
やっぱ堂々としてるっつーか自信があるっつーか…すげえな。
「あ、夏葉、駄菓子屋さんあるよー。入ろ」
なんて言って俺を引っ張って店に入ってく。
昔ながらの駄菓子屋。
店の奥でおばあさんがニコニコと座ってる。
「小学生の時さ、遠足でおやつは200円以内までってあったよね」
「そういえばあったなー」
「あたしあれめちゃくちゃ得意だったよ、200円以内でとにかく量が多いの」
そういやそんな奴もいたな。
俺はもっぱら大きめのやつを1個か2個だけ買う派だったけど。
薄い青の水たまりみたいな色が塗られた茶碗。
穂風っぽい。
「わー、可愛い」
穂風がキラキラした顔で俺を見る。
「せっかくだし買っちゃおうかな」
そう言う穂風の手の上に、さっき見て気に入った渋い緑の中皿を穂風の手に乗せる。
きょとんとした顔をしてる穂風。
「俺この茶碗買うから、穂風はその皿な? お互いにあげあうってことで」
「それ最高!」
さっきから穂風は嬉しそうな顔をしっぱなしだ。
体中のエネルギーがなくなるんじゃないかと思うくらい、全身から喜びのオーラを放出させている。
お店のおじさんにそれぞれ食器を包んでもらってから、穂風と買ったものを交換した。
「早く使いたーい」
店を出て、ニコニコしながら包みを見てる穂風。
横に並んで歩きながら、思わず穂風の髪の毛にキスを落とす。
はあ…。
まじ、俺外で何やってんの…?
今までこんなこと無意識に、それも外でしたことねえよ…。
俺、常識人!!
穂風も穂風で特に反応しないのもすげえけど。
本当に恋愛経験0か?
やっぱ堂々としてるっつーか自信があるっつーか…すげえな。
「あ、夏葉、駄菓子屋さんあるよー。入ろ」
なんて言って俺を引っ張って店に入ってく。
昔ながらの駄菓子屋。
店の奥でおばあさんがニコニコと座ってる。
「小学生の時さ、遠足でおやつは200円以内までってあったよね」
「そういえばあったなー」
「あたしあれめちゃくちゃ得意だったよ、200円以内でとにかく量が多いの」
そういやそんな奴もいたな。
俺はもっぱら大きめのやつを1個か2個だけ買う派だったけど。