薬師見習いの恋
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フロランに鍵を渡されたメイドは、手の中の鍵を不審に見つめた。
なぜ王女の護衛である彼が地下室の鍵を持っているのだろう。明日の朝になってから開けに行けなんて、そんなおかしなお願いまでするなんて。
もしかして、この病気の騒動に関係しているのかしら。
病気は王女が持ち込んだという噂も聞いている。
その護衛騎士がこの屋敷の地下室の鍵を持っているなんて、絶対になにかおかしい。
きっとすぐに確認に行った方がいいわ。
メイドは手の中の鍵を握りしめ、地下室へと急いだ。