彼がモデルになったら
「ここのクレープ食べない?」

蒼はおしゃれなお店を指して言う。

「うん」

私は頷いた。

「このクリームがたまんない」

蒼はクレープをほお張って言った。

蒼の顎はシャープで引き締まってる。そのぶん口が大きく見えるのかも。

鼻筋が通っていて、目も二重でバランスがとれている。めっちゃおいしそうに頬張る!

「甘いものって食べると幸せを感じる〜」

二人で微笑みあった。

蒼の笑った顔がすぐそばにある。

男子なんだけどきれい。

かっこいいとは違くて。

何だろう。いつもの学校とは違う感じ。

私はすぐに大きく視線を反らした。

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