彼がモデルになったら
待ち合わせをして、竹下通りを歩く。

服とかアクセを見た。

ちょっと大人っぽい服が欲しくて探してた。

適当にお店を回った。



途中から沙織と太一は手を繋いでいる。





ラフォーレまで来て、信号がチカチカし始めた。



急いで横断歩道を渡ろうとした。

蒼が急ごうとする私を止めた。



沙織と太一は楽しそうに会話しながら、振り返らずに渡りきってしまった。


呆然とした。



赤になった信号を見つめる。


太一が一緒に行こうっていい出したはずなのに。


「俺らいないほうが、良かったんじゃね?」

頭をかきながら蒼は言った。

「確かに」

なんか、付き合い始めたばっかの二人の邪魔になった感じ。


蒼も同じ気持ちだったんだろう。

しばらく歩いて沙織と太一は気付いたみたいで、慌てた様子で電話をかけてきた。
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