先輩は、はちみつの香り
(ひぃ〜!なっ、夏川先輩って、
こんな誰にでも、フレンドリーなの!?)
そう心の中で思うと同時に。
もう、2度と話すこともないだろうし、
名前を聞いてきたところで意味もないと思うから。
「いっ、いえ、名乗るほどのものではありません!こっ、これ夏川先輩の消しゴムですよね!拾ったのでお返しします!!」
一刻も早く、この場を離れようと、
消しゴムを、先輩に渡しながら早回しに伝えた。
だけど..............................
「俺の、消しゴムとかハンカチ取らない子、
2人目だから、よけーに名前気になるんですけど、」
そう言いながら、
消しゴムを渡したどさくさ紛れに、
私の手首を掴んで、離してくれない夏川先輩。