先輩は、はちみつの香り
【04.】先輩の優しさ
夏川先輩に、
初めて弱音を吐いてから、1週間と1日。
今日は土曜日で、最寄駅の改札口にいる私。
なぜいるのかというと.....................
「やっほー!やよいちゃん」
夏川先輩を待っていたからで。
声に反応して、
夏川先輩が、歩いてきてる方向を見つめると。
制服とは違う、黒い服装なのに、
黄色をアクセントにしてて大人な夏川先輩がいた。
(〜っ、私服雰囲気違いすぎるっ、)
心の中でそう思って、
何も言えなくなっていると。
「やよいちゃん?」
いつもより近い距離で、
覗き込むように夏川先輩が顔を覗かせてきて。
「〜っ!なっ、夏川先輩おはようございます!」
その近さにビックリしすぎて、
驚きとドキドキで後退りながら、挨拶をした。