先輩は、はちみつの香り


***



「.........もう、夕方ですね、」

「やよいちゃんとの時間短過ぎ」



先輩は、宣言通り、
動物好きの私が好きな動物園に連れて行ってくれて。



ふれあいやエサやりの時間も、
たっくさん調べてくれてて、
本当に私を目一杯楽しませてくれた。



だから、余計に夏川先輩との時間は、
楽しくてあっという間に感じてしまう。



こんなに、笑ったのはいつぶりだろう?



そう思うぐらい、短い時間だった。



でも...........................



先輩は優しいから、
弱音を吐いたり出来ない、
ココロが弱い私を、楽しませてくれただけ。



いつまでも、
先輩の優しさに甘えるのはダメだから。


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