先輩は、はちみつの香り


「まぁ、つまり、俺ら両想いだよ」



私より先に理解して、
サラッとそう言う夏川先輩。



でも、先輩があまりにもハッキリ言うから。



「〜っ、ハッキリ言わないでください!」



すごく、照れて、恥ずかしくなってしまうっ。



「ははっ。やよいちゃん、照れ屋さんだ」

「〜っ、そうですよっ、」



私のそんな感情すら、
夏川先輩にはお見通しみたいだけど.........



(いったい、いつから先輩は私のこと......?)



ふと心の中でそう思った瞬間。



「でも、俺の方が長いけどね。片想い歴」

「え゛!?いつから、なんですか?」



私よ気になることを、
夏川先輩が言ったから思わず食いつくと。


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