The previous night of the world revolution
…更に。

俺には知るよしもないが、その場には帝国騎士団の隊長連だけでなく。

むしろ、彼らより権力を持つ者達が、いた。

「ちょっとー。ルル公何処だよルル公。見えんじゃん」

「仕方ないでしょ、この人混みなら」

そのときの俺は、まだ彼らについて知らなかった。

「あ、見えた見えた!ルル公、帝国騎士官学校の制服似合ってんなー!まるで本物の学生のようだぜ」

「一応、本物の学生ではあるからね。本分は学生じゃないだけで」

仮初めの姿だというのに、彼らはルキハの制服姿を見て、大層喜んでいた。

俺が彼らと親しくなるのは、もっと先の話であるのだが。
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