The previous night of the world revolution
…に、しても。

式典…式典、か。

「…」

俺はふと思い立って、ルキハのもとを訪れることにした。

勿論、彼を式典に誘う為である。





「ルキハさーん。こんにちは」

「…何だ、お前か…」

どう思います?この返事。

久し振りに親友に会ったというのに、この反応。

薄情にも程がある。

「ちょっとお邪魔しますね」

八番隊宿舎にあるルキハの執務室にお邪魔させてもらう。ここ、初めて来た。

「お邪魔は良いが…。用事があるなら呼べば良いものを。隊長自らが足を運ぶなんて…」

「いえいえ、今日はお仕事の話でなく、私的な話ですから」

そもそも所属する隊が違うのだから、仕事の話をすることもない。

完全にプライベートな話だ。

メールでも事足りるのだが、やっぱり久し振りに顔を見て話したくて。

「それで?何の用事だ?」

ルキハはデスクチェアから立ち上がって、来客用のソファに腰掛けた。

俺はルキハの正面に座った。ルキハのところのソファ、俺のところのよりふかふかな気がするんだけど。気のせい?

「今度式典あるじゃないですか。来月」

「式典…。…あぁ。ローゼリア女王陛下の?」

「そうそう」

その話を切り出すと、ルキハは何とも言えない複雑な表情をした。
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