The previous night of the world revolution
アイズレンシアが全力で調べてくれた結果。

どうやら、ルシファーが女王暗殺未遂の犯人にされているというのは本当で。

しかも、疑いようもなく犯人だと断定されているようだった。

証拠が何なのか、具体的なところは分からなかったが、決定的な証拠もあるようで。

更に本人の自白もあるそうだ。

証拠もある。本人も認めている。成程、それなら疑いようもないだろう。

だが、俺はそのような情報を聞いてもなお…彼が犯人だとは思っていなかった。

恐らく、ルシファーではどうにもならない、何か大きな力が働いているのだろう。

それに巻き込まれて、彼は犯人に仕立てあげられている。

俺はルシファーが犯人でないと確信していた。一ミリも疑う要素などなかった。

きっと誰かが、彼を犯人に仕立てあげたのだ。

それ以外には有り得ない。

それに、今回の事件は…不可解なことがあった。

捜査が、異例の早さで行われていることだ。

疑いようもない犯人なのだから捜査が長引くことはないと言えばそれまでだし、女王暗殺未遂という非常に重い罪状であるから、後回しにされることはないのだろうけど。

それにしても早い。まるで、急いでルシファーを追い出したいかのようだ。

アイズもこの点には疑問を示していた。




そしてその数日後、ルシファーは帝国騎士団から追放された。





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