The previous night of the world revolution

sideルルシー

ーーーーーー…ルシファーが入院してから、半年ほどたったある日。

俺は街で花束を買って、それを持って病院に向かった。

それほど大きな病院ではないが、設備だけは最先端だ。何しろ『青薔薇連合会』が設備投資したのだから。

ルシファーの為なら、そんなことは容易い。

「ねぇ、その花ちょっと派手過ぎない?もっと落ち着いた色の方が良いんじゃないの。お見舞い用なんだから」

「アリューシャ的には花よりお菓子とかの方が嬉しいけどな~」

「…で、何でお前らまでいるんだ」

ルシファーの見舞いに、アイズとアリューシャは、当たり前のようについてきていた。

一人で行く予定だったんだが?

「私だって無関係じゃないよ。彼がリストカットしたとき止血してあげたのは誰だと思ってるのさ」

「アリューシャはほら、あれだよ。そう。病院に電話するという大役を果たしたからね」

「…」

各々、ついていく権利があると主張。

もう良い。好きにしてくれ。

まぁ、むしろルシファーには良い刺激になるかもしれない。

入院してからおよそ半年。彼の容態は…とてもじゃないが、良いとは言えなかった。
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