The previous night of the world revolution
ルルシーを呼びつけて、俺は何を言うつもりだったのか。

最早俺の正義は地に堕ちた。ならば、もう守るべき道などない。

堕ちるところまで、堕ちれば良い。

俺が守ろうとした全てが、俺を地獄に叩きつけるなら。

地獄で生きてやろうじゃないか。

俺を裏切ったことを、一生後悔させてやる。

「…ルシファー?」

俺の顔を見たルルシーは、一瞬ぞっとしたような目をした。

「…どうした?何が…」

「…ルルシー」

俺は彼に、用意されていた言葉を告げた。

「俺を『青薔薇連合会』に勧誘したあの話…まだ生きてますか?」

今度は、俺が奴等を裏切る番だ。
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