The previous night of the world revolution
ーーーーその数時間後に、俺はリーフリルと関係を持った。

予想通り、彼女は処女であった。

ますます素晴らしい。男がいたら面倒だからな。

やや強引なベッドインだったにも関わらず、リーフリルはとても幸せそうだった。

俺の洗脳が完璧なのと、彼女が勝手に俺を長年神格化してくれていたのと。

俺に憧れる一方で、そういうことも少なからず期待していたということなのだろうが。

意外と楽だった。

一夜にして俺にメロメロになってしまったリーフリルに、俺はピロートークでさりげなく、『RHC』について尋ねてみた。

分隊長ともなれば、かなりの情報を持っているはずだ。

リーフリルは、全く警戒心を抱くことすらせず、ぺらぺらと喋ってくれた。

自分が利用されていることに気づいているのか、いないのか。

気づいているのかもしれないが、俺の役に立てるなら何でも良い。

そういうことなのだろう。

喋るだけ喋らせた後、俺は彼女を生かして帰すことにした。

この女は、殺すには惜しい。

むしろ適度に飴を与えて、飼い殺しにした方が良い。

リーフリルは帝国騎士団の分隊長。持っている情報もそれなりだし、何より俺に心酔している。利用価値は非常に高い。

ルルシーに替わるスパイとして、この上ない人材だ。

しかも、ルルシーと違って、スパイであることが騎士団に発覚してもこちらの腹は痛まない。馬鹿な女がマフィアに騙されたというだけの話だ。

こうして俺は、大金星をあげて『青薔薇連合会』に戻った。
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