The previous night of the world revolution

sideルルシー

ーーーーーー…ふざける感じ、とか言ってたけど。

あの馬鹿は、どうやら本気でふざけるらしかった。





帝国騎士団との会合当日。集合場所に、ルレイアの姿はなかった。

アシュトーリアさんは不思議そうに、俺に尋ねた。

「…ねぇルルシー、ルレイアはいないの?」

「…あのアホ、遅刻するそうです…」

先程俺に届いた、ルレイアからのメール。

たった一言。『遅刻しまーす☆ミ』とのふざけた連絡であった。

帝国騎士団との会合に流れ星つきで遅刻宣言とは、あいつのふざけは度を越しているな。

絶対わざとだからな。

「遅刻するの?一緒に行かなくて場所、分かるかしら」

「子供じゃないんだから、場所は分かると思いますが…」

「風邪かしら?それとも寝坊?」

「単なるふざけだと思います」

「あらー。それなら良いのよ」

良いのか。

「どうやら、ふざけたいそうです」

「それくらい舐めた態度でかかれば良いのよ。私達はマフィアなんだから」

本当にそれで良いのかとも思ったが、あくまでこちらは被害者というスタンスなので、高圧的にかかれば良いということか。

それは分かるけども…。遅刻は、さすがに舐め過ぎでは?

…まぁ良い。アシュトーリアさんが良いと言うのだから、良いのだろう。

仕方なく、俺達はルレイア抜きの四人(俺とアシュトーリアさんと、アイズとアリューシャ)で、会合場所に向かった。
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