The previous night of the world revolution
ルルシーに言われたので、一般人風の服を買いに行こうと、俺は街に繰り出した。

まさかその格好で行くつもりじゃないよな?とルルシーに脅されたから。

今日は、白シャツにジーパンという、面白味の欠片もない服で出掛けることにした。

やっぱり黒じゃないとむずむずするなぁ…。世間一般の皆様はどんな服を着るんだろう?

もしかして、ちょっと安物の方が良いんだろうか?

なんて思いながらも、俺は行きつけのブランド店に行き。

俺の顔を見るなり飛んできた店長に、世間一般的な服ください、と頼んだ。

いつもの黒ずくめだと思っていたらしい店長は一瞬きょとんとした後、戸惑いながらもあれこれ勧めてくれた。

俺にとってはどれもダサくて、良し悪しがよく分からないので。

とにかく、これなら似合う、と太鼓判を押してもらった服を何着か購入。

白シャツがあまりにもダサいので、すぐその場で購入した服に着替えた。

こっちもこっちでかなりダサい気はするけど、まぁ白シャツよりまし。

これ捨てといて、と白シャツを店長に渡してから、俺は店を出た。




…その、帰り道。


俺は、思いがけない人物に遭遇した。





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