The previous night of the world revolution

sideルレイア

ーーーーー…ルルシーに言われた通り、男子大学生っぽい服を買ってきたので。

評価してもらおうとルルシーのところにやって来たら、何故か幹部組が勢揃い。

一体何の集まりだ?

「あぁーっ!ルレ公!この浮気者っ!女たらし!」

「え、えぇ?」

いきなりアリューシャに叫ばれてしまった。女たらしは否定のしようもないが、浮気者は違うと思うのだが。

だって、今まで抱いてきた女に愛情なんて欠片もなかったし。

「しかもお前、何だそのエロエロフェロモン!確実に『事後』だろ!もう言い逃れ出来んぞ!謝れい!シュー公に土下座で謝れい!」

「ちょ、ちょっと待ってください。何ですか?」

「とぼけてんじゃねぇ!シュー公というものがありながら、おめぇ!女の子とイチャコラしおって!」

「はい…?いや、それは俺の日常では…?」

「…日常言うなって、お前ら…」

ルルシーが何やら嘆いているが。

え、シュノさん?

「えっ?シュノさん何で泣いてるんです?」

「泣かしたのはおめぇじゃ!股間ぶち抜いてやるから歯ぁ食い縛れや!」

「えぇぇぇ!?」

そんな、俺の商売道具が。

「ちょっとアリューシャ落ち着いて。ルレイアにも弁明の機会を与えないとフェアじゃないよ」

危うくぶち抜かれるところだったのを、アイズが諌めてくれた。

彼は俺の恩人だな。

「俺がいない間に、一体何があったんですか?」

「…ルレイア。君さっき、女の人と歩いてたって本当?」

「へ?」

さっき、女の人と…?

…あぁ。

「ルシアナのこと?」

「名前は知らないけど…歩いてたんだね?」

「はぁ、まぁ…」

歩いてたと言えば…歩いてたのか?

歩いていたと言うか…喫茶店で喋って、そのあとホテルに連れ込んだ、って感じだけど。

「しかもそのあと、ホテルに行ったね?」

「はい。行きましたね」

え。それの何が?

いつもの、俺の日常では?

「…ずばりその人って、ルレイアの恋人なの?」

「…は…?」

恋人…?

…ルシアナが?

…。

「…年上は…好みじゃないんですけど…」

あの人、俺より四~五歳年上だ。

俺にとって、あれは年増だ。

「でも抱いたんだよね?」

「あの人、八番隊隊長のウィルヘルミナと繋がってるんですよ。だからあの女を手篭めにしておいたら、いざとなったらウィルヘルミナにもパイプが出来るなと思って」

俺があの年増を抱いたのは、そういう理由だ。

帝国騎士団にパイプが欲しい。

リーフリルはいるけど、あの女は所詮分隊長の身分でしかないからな。

ウィルヘルミナを落とすのは簡単ではなかろうが、ルシアナを落としておけばウィルヘルミナを呼び出すのは容易い。

「…」

「…」

「…」

なんて話をすると、何故か三人共、真顔で制止していた。

「…?」

…一体、何なんだ?これは。
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