The previous night of the world revolution
俺にとっては、帝国騎士団にいた頃までが、夜で。

今、ようやく朝を迎えたのだ。

誰が信じられるだろう。安っぽい『正義』を。

考えようともしなかったのだ。誰かにとっての正義が、誰かにとっての悪であることを。

ならば俺が悪に染まることは、何ら悪いことではないのではないか。

と、思ってしまうのは、俺がひねくれているからなのだろうか?

だって、仕方がないじゃないか。

俺にはもう、己以外に信じるべき正義なんて、存在しないのだから。

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