The previous night of the world revolution
渋々ではあったが、まぁ、ライブ自体は良かった。
ライブ会場に訪れた人はほとんどが表の社会の人間ばかりなので、裏社会の俺達は本来、肩身の狭い思いをしなければならないはずなのに。
ルレイアは相変わらず派手ファッションで身を固めているので、悪目立ちして仕方なかった。
ライブ会場で買った『ポテサラーズ』の直筆サイン入りポスターは、今も俺の執務室の壁にでかでかと飾ってある。
俺が飾ったんじゃない。ルレイアが勝手に貼ったのだ。
剥がそうとしたら怒られた。何で外すんですか、と。
何でも何も、お前はそもそも何で俺の部屋にこんなものを貼ったんだ?
明らかにルレイアの主張の方がおかしいだろうと、アイズやアリューシャに同意を求めてみたが。
それはいけない、ルレイアが正しいよ、と真面目な顔をして言われ。
そうか、こいつら皆頭がおかしいんだと思って、放置することにした。
お陰で俺の執務室に入った人間は、もれなく俺が『ポテサラーズ』のファンであると誤解して帰ることになってしまった。
どうしてくれるんだ。
「また行きましょうね、ライブ」
「分かった。分かったから帰れって」
ここで行かない、一人で行け、なんて言ったら口を尖らせて文句を言うに決まっているので。
とにかくルレイアを追い出すことを優先させる。
「あ、そうだ。俺この間、シュノさんとハリネズミカフェに行ってきたんですよ~。いやぁ、色んなハリネズミがいるけど、やっぱりうちのルーさんが一番可愛いですねぇ」
そんなカフェがあるのか?広いな、世の中って。
と言うかお前、相変わらずシュノと仲が良いな。
それは良いことだが、とにかくかえ、
「やっほー、ルル公。来たぜー」
「邪魔するよ、ルルシー」
「…」
…来てしまった。
追い返す前に、アイズ、アリューシャ、そしてシュノが合流してしまった。
「あ、皆さんいらっしゃい。遅かったですねー」
何がいらっしゃい、だルレイア。お前の部屋じゃないぞ。
駄目だ…。今日も追い出せなかった。
全員揃ってしまったからには、もう諦めるしかなかった。
ライブ会場に訪れた人はほとんどが表の社会の人間ばかりなので、裏社会の俺達は本来、肩身の狭い思いをしなければならないはずなのに。
ルレイアは相変わらず派手ファッションで身を固めているので、悪目立ちして仕方なかった。
ライブ会場で買った『ポテサラーズ』の直筆サイン入りポスターは、今も俺の執務室の壁にでかでかと飾ってある。
俺が飾ったんじゃない。ルレイアが勝手に貼ったのだ。
剥がそうとしたら怒られた。何で外すんですか、と。
何でも何も、お前はそもそも何で俺の部屋にこんなものを貼ったんだ?
明らかにルレイアの主張の方がおかしいだろうと、アイズやアリューシャに同意を求めてみたが。
それはいけない、ルレイアが正しいよ、と真面目な顔をして言われ。
そうか、こいつら皆頭がおかしいんだと思って、放置することにした。
お陰で俺の執務室に入った人間は、もれなく俺が『ポテサラーズ』のファンであると誤解して帰ることになってしまった。
どうしてくれるんだ。
「また行きましょうね、ライブ」
「分かった。分かったから帰れって」
ここで行かない、一人で行け、なんて言ったら口を尖らせて文句を言うに決まっているので。
とにかくルレイアを追い出すことを優先させる。
「あ、そうだ。俺この間、シュノさんとハリネズミカフェに行ってきたんですよ~。いやぁ、色んなハリネズミがいるけど、やっぱりうちのルーさんが一番可愛いですねぇ」
そんなカフェがあるのか?広いな、世の中って。
と言うかお前、相変わらずシュノと仲が良いな。
それは良いことだが、とにかくかえ、
「やっほー、ルル公。来たぜー」
「邪魔するよ、ルルシー」
「…」
…来てしまった。
追い返す前に、アイズ、アリューシャ、そしてシュノが合流してしまった。
「あ、皆さんいらっしゃい。遅かったですねー」
何がいらっしゃい、だルレイア。お前の部屋じゃないぞ。
駄目だ…。今日も追い出せなかった。
全員揃ってしまったからには、もう諦めるしかなかった。