The previous night of the world revolution
sideルレイア
ーーーーー…あっという間に、ルルシーの執務室は幹部組が集まった。
ルルシーは俺を追い出したくて必死だったようだが、生憎俺の方が一枚上手だったようだ。
まぁまぁ、そう嫌わないで欲しい。
「そういえば、ルレイア。帝国騎士団の方はどう?」
ルルシーの執務室は、こうして幹部組が情報を共有する場でもあることだし。
「今のところは大丈夫みたいです。アホの子ルーシッドは相変わらずみたいですけど、オルタンスが反対してるみたいですし」
「そう…。まぁ、それなら良いけど…」
「騎士団の中も、不穏な雰囲気なのは確かみたいですね」
現状、帝国騎士団の中でも綺麗に意見が割れているらしいからな。
特にルーシッドなんかは、もう少しというところでなかなか自分の案が通らないから、イライラしていることだろう。
これは非常に良い傾向だ。帝国騎士団が勝手に内部分裂してくれるなら、こちらとしては願ったり叶ったり。
精々醜く争ってもらうこととしよう。
それにしても、賛成派と反対派が五対五とは、馬鹿だな。
俺が帝国騎士団にいたとしたら、絶対反対していただろうなぁ。
だって、無謀にも程がある。
それがいくら禍をもたらしかねない神であったとしても、触らなければ祟りはないのだ。
何で自分から、藪をつついて蛇を出そうとするのか。
俺には甚だ理解出来ない。馬鹿なんだろうか。
最早そうとしか思えない。
「完全に安心出来ないのが嫌なところね。少しでもきっかけがあったら、動き出しかねないんでしょう?」
と、心配顔のシュノさん。
「それが気がかりですね。今はまだ反対派も、慎重論を唱えることが出来ますけど…。賛成派に何か『エサ』が与えられたら、そうは行かないですからね」
賛成派が自分達の正当性を主張する為の根拠となるようなことが起きれば。
この均衡は…恐らく崩れるだろうな。
確かに、それも不安材料だ。
「でも、シュノさん。大丈夫ですよ」
「…大丈夫って?」
「『青薔薇連合会』を害するようなことは…俺がさせませんから」
この際、俺の感情は二の次だ。気は進まないが、仕方ない。
それに、そうなったら…きっと。
恐ろしく、楽しいことになるだろうなぁ。
想像すると、胸が高鳴った。
ルルシーは俺を追い出したくて必死だったようだが、生憎俺の方が一枚上手だったようだ。
まぁまぁ、そう嫌わないで欲しい。
「そういえば、ルレイア。帝国騎士団の方はどう?」
ルルシーの執務室は、こうして幹部組が情報を共有する場でもあることだし。
「今のところは大丈夫みたいです。アホの子ルーシッドは相変わらずみたいですけど、オルタンスが反対してるみたいですし」
「そう…。まぁ、それなら良いけど…」
「騎士団の中も、不穏な雰囲気なのは確かみたいですね」
現状、帝国騎士団の中でも綺麗に意見が割れているらしいからな。
特にルーシッドなんかは、もう少しというところでなかなか自分の案が通らないから、イライラしていることだろう。
これは非常に良い傾向だ。帝国騎士団が勝手に内部分裂してくれるなら、こちらとしては願ったり叶ったり。
精々醜く争ってもらうこととしよう。
それにしても、賛成派と反対派が五対五とは、馬鹿だな。
俺が帝国騎士団にいたとしたら、絶対反対していただろうなぁ。
だって、無謀にも程がある。
それがいくら禍をもたらしかねない神であったとしても、触らなければ祟りはないのだ。
何で自分から、藪をつついて蛇を出そうとするのか。
俺には甚だ理解出来ない。馬鹿なんだろうか。
最早そうとしか思えない。
「完全に安心出来ないのが嫌なところね。少しでもきっかけがあったら、動き出しかねないんでしょう?」
と、心配顔のシュノさん。
「それが気がかりですね。今はまだ反対派も、慎重論を唱えることが出来ますけど…。賛成派に何か『エサ』が与えられたら、そうは行かないですからね」
賛成派が自分達の正当性を主張する為の根拠となるようなことが起きれば。
この均衡は…恐らく崩れるだろうな。
確かに、それも不安材料だ。
「でも、シュノさん。大丈夫ですよ」
「…大丈夫って?」
「『青薔薇連合会』を害するようなことは…俺がさせませんから」
この際、俺の感情は二の次だ。気は進まないが、仕方ない。
それに、そうなったら…きっと。
恐ろしく、楽しいことになるだろうなぁ。
想像すると、胸が高鳴った。