センパイ。
数日後、ツキフェスに出て下さる全員との顔合わせがあった。


「でっけぇ…」


大きな部屋一室を借りた。

六詩があたしにひっつく。


「ひっつくなよ、何、びびってんの?」

「びびってねーよ!」

「ツキさん、お願いします」

「はい」


あたしは前に出て挨拶をする。


「えー…今年もツキフェスを開催できると言うことで、、何卒皆様のお力添えの方、宜しくお願い致します」


深々と頭を下げた。

各バンド、各々挨拶をしていく。


「今回、初めて出て下さるバンドです」


あたしは六詩にマイクを渡す。


「え!俺!?」

「ヴォーカルだろ、バシッと決めろ」

「えっと…よ、宜しくお願い致します!!!」
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